2019年度ブランディング事例コンテストSDGs審査員特別賞を受賞しました。

2019年度ブランディング事例コンテストで、今回から新設されたSDGs審査員特別賞を2案件受賞することになりました。

株式会社MJカンパニー様SDGs
1件目は、岡山県岡山市に本社のある株式会社MJカンパニーさん。
皮膚の上から優しく吸引する筋膜リリース専用機「メディセル」が、治療業界のみならずプロスポーツトレーナーにも広がりを見せ、岡山出身のBMXライダー、千鳥ノブさんの姪っ子の早川優衣ちゃんもボディメンテナンスで愛用。
現在活躍しているあの人もこの人も、サラブレッドまでもが使っているという広がりを見せています。

事業を通じて、もっと女性活躍の場を増やしたいという思いから、筋膜美療という「美容だけではない、治療だけでもない」というポジショニング、メディセリストという新しい職業を創り出し、治療・美容業界で働く女性を増やし、患者さんとして来院する女性の活躍を支援しています。

現在は、地元岡山大学のみならず多くの大学や研究機関で、メディセル療法の研究が取り組まれ、国内外の学会で発表されています。

「あらゆる人々の活躍の推進」を目指し、SDGsが示す17の目標のうち、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」をコアとして、目標1「貧困をなくそう」、目標4「質の高い教育をみんなに」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を設定し、「命を燃やす」という経営理念の元、心身の「痛み」という制約から解放して、その人らしい豊かで幸せな人生を支援しています。

株式会社みかも様SDGs
2件目は、徳島県東三好郡にある株式会社みかもさん。
山奥のガソリンスタンドが下駄事業とカフェ事業もしたいという一貫性のなさそうなところからのスタートでした。

理念体系を再構築する中で、おでかけ支援業という事業ドメインを設定し、目標11「住み続けられるまちづくりを」をコアとし、目標1「貧困をなくそう」、目標4「質の高い教育をみんなに」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標14「海の豊かさを守ろう」にチャレンジしています。

下駄事業では、岐阜のNpo法人はびりすさんとのミッションコラボで、子どもの発達を促すおしゃれ下駄の研究開発を通じて、発達障害という社会課題解決にも貢献しています。

また、誰一人とりのこすことなくおでかけを楽しむことができるよう、昨年12月にオープンしたみかも喫茶には、車いすでもベビーカーでも利用できる駐車場とトイレを設置。
平日は9時から17時という開店時間で、パートの女性が持続的に働けるようにも工夫されています。

「出かける喜びを分かち合い、いつまでも楽しい人生を。」という理念の元、地元のアクティブシニアの方や、身体が不自由な方に寄り添った事業が、無理なく形になっています。

また、新卒採用もできない、外国人も採用できないという業種や地域での人不足解消法として、身近にいる「働きたくても働けない」人に着目。

私が実際に児童養護施設に行った時に知った子ども達の問題、特に「家の保証人に親がなってくれない」「免許取得のお金がない」「車を買うお金がない」という3つの貧困を、みかもさんの事業を通じて解決できたミッションコラボSDGsが何よりうれしかったです。

地方の乏しい資源に嘆くのではなく、身近にある原石に目を向け、ビジネスを通じた社会課題解決を実践されている企業が受賞できたこと、世の中をよくしようとひたむきに頑張ってきた方々に恩返しができることが本当に幸せです。

ブランディング事例コンテスト
2019年プランディング事例コンテスト